マネージ・コンサルティングのコラム
【商社ポジション経営】とほけんの窓口
2016.05.02
ほけんの窓口は全国に500店舗以上(2016年1月現在)を構える、来店型保険ショップ業界では、最大手に位置しています。
特徴は、特定の保険会社の保険ではなく、複数の保険会社の保険を比較検討し、販売しているという点に尽きると思います。
このほけんの窓口は、取り扱う商品は他社の商品であり自社は、何らのリソースはありません。
ですが、他社の複数の保険商品と複数の保険会社の商品を比較検討して契約したいとお客さんの間にポジショニングをとり事業展開をしているわけです。
そのポジショニングが、私が提唱している「商社ポジション(経営)」そのものなのです。
保険という、あまりにも溢れた商品でも、切り口を変えた提案をすれば、新たな価値を提供できるということを証明しているのが、ほけんの窓口だと思います。
既に世の中にある商品を活用しているという点は、特に経営リソースが少ない会社が見習うべきことだと思います。
余談ですが、ほけんの窓口の大株主は、商社である伊藤忠商事(2016年1月現在)です。
商社ポジション経営には、以下の2つの要素がある。
・経営リソースが少なくても元請けポジションをとれる
・価格を決められ、自らが中心となった事業展開ができる
つまり、価格設定権を握れるから高収益会社になれる。