マネージ・コンサルティングのコラム
【商社ポジション経営】は、理屈が分かれば誰にでも構築可能なのか
結論から言うと、理屈が分かれば、誰にでも可能だと思います。
ただし、構築可能だとしても、実際に実践の場で機能するかどうかは、かなり怪しいと思います・・・経営に限らず、何だってそうですよね。
例えば、ゴルフの場合、一流プロの理論やスイングフォームの理屈は分かり、同じようにスイングの形(構築)にしているつもりでも、実際には同じようにはならない・・・。
例えば、料理の場合、料理本の通りのレシピで料理をつくっているのに(構築)、どうしても同じような味にはならない・・・。
それと、全く同じ理屈なのです。
頭で理解して理屈が分かったつもりでも、実際に自分でやってみると、同じようにはならない。そうなるのは決して、教える側の人が何かを隠しているとか、そういうことではないんです。
本当に不思議なんですが、現実問題としては、そうなってしまいますね(頭で分かるのと実践でできるのとでは、全く違う次元がある)。私が提唱している商社ポジション経営のメソッドだって、同じだと思います。
私が提唱している商社ポジション経営には、以下の2つの要素がある。
・経営リソースが少なくても元請けポジションをとれる
・価格を決められ、自らが中心となった事業展開ができる
つまり、価格設定権を握れるから高収益会社になれる。
理屈を聞けば、「あぁーなるほど・・・」と、思う人もいるかもしれませんし、「こういうようにしていけばいいんですよ」と、説明した程度では、概要は分かるかもしれません。
しかしながら、経営の実践の場で機能する内容に落とし込むことは、ほぼ100%できないと思います。なぜなら、このメソッドは私の経営経験の中から実践を通して得られたことを体系化したものだからです。
仮に同じ理屈だとしても、未経験者から聞くのと経験者から聞くのとでは、全く”効き目”というか聞き手のそのこと自体の理解度や重要度が大きく変わり、適切かつ効果的な行動ができるかどうかにも大きな差が生まれてしまうわけです。