本書は、「現在の事業を高収益事業に変えたい」、「価格競争や下請け事業から脱したい」、「安定した業績を上げられるような事業にしたい」、「社長がいなくても事業が回るような事業にしたい」、「狙って会社の業績を上げられる実力をつけたい」など・・・と、願っている経営者の方へ向けて書いた書籍である。
本書の最大の特徴は、机上の空論での経営論ではなく、実際に当社自身が実践の場で5年以上も業績を上げ続けている(詳しい業績数値は後述する)経営手法を解説している点にある。
また、同時に、その経営手法を体系化し、当社のクライアントが実践し短期間で業績を上げ、目覚ましい飛躍的な成果を上げている事例を交えながら解説している点にある。
つまり、業績を上げていく再現性が極めて高い経営手法を解き明かしていくというわけだ。
これまで多くの経営書は、実際に会社経営を経験したことのない人物が「会社経営がこうすれば、うまくいく」、「流行の経営手法から学ぶ」などということを説いているが、実際に会社経営を行っている経営者からすると、具体性に乏しく、理論と実践の間には大きな隔たりがあり、迫力に欠けている内容であることは否めない。
もちろん、単なる知識をつけるための目的であれば、そういう類の書籍でも良いだろうが、会社の業績を上げていかなければならない重要な責任を負っている経営者が求めている知識というのは、実践で通用する知識だ。本書では、会社経営を行っていく上において本質的に重要なことから、「会社の業績が上がっている会社」と「業績がよろしくない会社」の特徴などを挙げながら、「なぜ、会社の業績が上がらないのか?」、「どうしたら、業績が上がるのか?」などについて、理由や根拠を提示しながら解説していく。
また、詳しくは後述していくが、当社のオリジナルの経営手法である“商社ポジション経営”の全容から実際の構築ステップ、そして、狙って業績を上げていく経営者になっていく為に必要なことについても、具体的に解説していく。
この“商社ポジション経営”というのは、決して、奇をてらったような内容でもなければ、短期的に通用するような経営手法などでもない。
どんな時代でも通用する経営手法として体系化しているものである。確かに、当社のクライアントの多くがそうであるように、結果的には、短期的に業績が上がっていく可能性が大いにあるが、同時に安定かつ継続性が高い業績をも実現していくものだ。ただ、それは、地に足をつけ、業績を上げるために、やるべきことをしっかりと、やっていくからに他ならない。
「先行きが見えない」・・・と、悩んでいる経営者にとって、本書が、遥か彼方まで見通せる、青空が広がった最高の景色を見ることができる、そんなキッカケになることができれば幸いである。
2017年4月 北上 弘明
「商社ポジション経営」を導入すれば、業績は自然と上がる!
- 「商社ポジション経営」とは、なにか
- 苦しいポジションでは、業績はあがらない
- たった3か月で対前年比6割増になったK社
- その他
なぜ、事業のポジションが絶対に重要なのか
- 単にがんばる社長と「商社ポジション経営」で楽々商売する経営者
- 経営を知らないと、必死にがんばっても悲惨な人生が待っている
- 「商社ポジション経営」こそ経営のキメ手
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会社の命運を司る経営ポジションの構図
- どのポジションでビジネスを展開するかがすべて
- 価格決定権を握る絶対的な2つの条件
- その他
経営の常識 VS「商社ポジション経営」の常識
- 経営の常識を疑ったことはあるか
- 経営の常識①「強み」を疑え
- 経営の常識②「顧客ターゲットを絞れ」を疑え
- その他(経営の常識③~⑤)
「商社ポジション経営」5つの構築ステップ
- 構築の順番を守らなければ、空中分解する
- その他
「商社ポジション経営」導入の先にある報われる未来
- 社長は経営者へと脱皮しなければならない
- 奇跡的なV字回復は、狙って起こすもの
- なぜ、当社のクライアントは、短期間で業績が上がっているのか
- その他