マネージ・コンサルティングのコラム

【商社ポジション経営】とブルーオーシャン戦略

 
2016.10.27

商社ポジション経営のセミナーの際に、「ブルーオーシャン戦略」に関連して

質問として受けることがあります。

ブルー・オーシャン戦略(ブルー・オーシャンせんりゃく、英: blue ocean strategy)とは、
INSEAD(欧州経営大学院)教授のW・チャン・キムとレネ・モボルニュが著したビジネス書、およびその中で述べられている経営戦略論。

競争の激しい既存市場を「レッド・オーシャン(赤い海、血で血を洗う競争の激しい領域)」とし、
競争のない未開拓市場である「ブルー・オーシャン(青い海、競合相手のいない領域)」を切り開くべきだと説く。

ウィキペディア

結論から言うと、商社ポジション経営 と 「ブルーオーシャン戦略」は、全く違います。

「ブルーオーシャン戦略」自体は、優れた概念だとは思いますが、私はそれ以上にビジネスを展開していく上で

重要だと思っていることがあります。

それは、どの市場でビジネスを展開するのも大事だが、それ以上に、どのポジション(元請けか下請けか)で

ビジネスを展開するのかということです。

つまり、仮に「ブルーオーシャン」ではなく「レッドオーシャン」だとしても、

上位ポジション(元請け)か下位ポジション(下請け)かによって売上や利益、継続性が全く違ってくるからです。

何よりも、上位ポジションにいる場合、価格や価格以外の条件を決めることができるというのは大きなアドバンテージです。

ちなみに、「ブルーオーシャン戦略」に対して、私が率直に思うことは以下。

・競合相手がいない市場というのは、そもそもマーケットがないもしくは少ないというリスクがある
・ブルーオーシャン(ライバルがいない自社にとって都合の良い空白地帯)を見つけること自体が難しい
・自社独自の市場を創っていく(プロダクト・アウトの概念)というのは、その市場を理解して受け入れられるための
 時間的コストを多く要する(売上げ収益が上がっていくまでの時間が長い)
・成功した会社の事例をベースに語られていることが多く、後付けのマーケティング的な要素を感じる

勿論、「ブルーオーシャン戦略」がハマれば良いとは思いますが・・・。

ですので、少なくとも、「ブルーオーシャン戦略」に対して傾倒し過ぎるよりも、

どんな市場でも如何に自社が有利なポジションでビジネスを展開していくことができるのかを考えた方が良いと思います。

私が提唱している商社ポジション経営には、以下の2つの要素がある。

・経営リソースが少なくても元請けポジションをとれる
・価格を決められ、自らが中心となった事業展開ができる

つまり、価格設定権を握れるから高収益会社になれる。

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