マネージ・コンサルティングのコラム
【商社ポジション経営】と最高の「費用対効果」を得られる考え方
会社の経営者であるならば、ほぼ毎日と言ってもよいほどに
商品やサービスの購入の意思決定をしている。
その際に、瞬間的に考えることは、「費用対効果」だと思う。
つまり、「この商品やサービスを購入して、果たして費用対効果があるのかどうか!?」
ということだ。
費用対効果、ヒヨウタイコウカ、ひようたいこうか…。
効果対費用、コウカタイヒヨウ、こうかたいひよう…。
言葉というのは、時に人の思考をしばり、その順番通りに考えてしまう傾向がある。
実は、そこに大きな落とし穴があることに気づいているだろうか?
業績を上げていく経営者というのは
費用がいくらか? を考えてから、効果がいくらか? とは、考えていない。
効果がいくらか?、そして、費用がいくらか? という順番で考えている。
これは、意識している人もいれば、無意識な人もいるが…。
そうではない経営者は、
まず、費用がいくらか?、そして、効果がいくらか? という順番で考えている。
だから、いつまで経っても、現状の出せる費用(予算)の範囲でしか、意思決定ができないのだ。
ということは、言うまでもないことだが、そういう経営者がいる会社は、良くて現状維持、
大方、衰退の一途を辿るのは、時間の問題だ…。
費用を優先で意思決定していく経営者と効果を優先で意思決定していく経営者
とでは、明らかに差があるのは、わかるはずだ。
では、「商社ポジション経営」と費用対効果の考え方は、どう関係するのかだが
最も会社の業績が上がる(効果が上がる)ポジションを取りに行くということこそが、「商社ポジション経営」の本質ということだ。
そのポジションを取らずして、いくら費用(人件費、広告費、その他の費用)を掛けたとしても、最大の効果は望めない。
商社ポジションを取ることに、全精力ならぬ全費用を掛けたとしても、その後の効果は、それ以上になるということは
勘の鋭い経営者ならば、直感的にも理解していることだ。
これを深いところで理解し実行できなければ、費用対効果 の思考の順番から抜け出すこと、
つまり、現状から抜け出すことはできない(業績は上げられない)ということだ。
商社ポジション経営には、以下の2つの要素がある。
・経営リソースが少なくても元請けポジションをとれる
・価格を決められ、自らが中心となった事業展開ができる
つまり、価格設定権を握れるから高収益会社になれる。